PHETCHABURI
チャクリー王朝の3つの宮殿がある格式高い雰囲気を持つペッチャブリー。
ドヴァーラヴァティ時代の遺跡が今も残る歴史の長い県でもある。
県西側はミャンマーとの国境を有し、その周辺はタイ最大面積のゲーングラジャーン国立公園が広がる。
更に県東側はタイ湾でバンコクからの日帰り旅行で人気のチャアムビーチと、歴史と自然の両方の魅力が観光客を惹きつけている。
(写真/プラナコーンキリ歴史公園
ACCESS
バンコクからの距離
約135㎞
バスターミナル
ペッチャブリー市内
プラナコーンキリ歴史公園南側にロットゥターミナルがある
チャアム
バスターミナルはなく、メインのロットゥ乗り場は鉄道駅とビーチを結ぶペッガセーム通りとナラーティップ通りの大きい交差点に上り下りそれぞれの車線側にある。
鉄道
ペッチャブリー市内
市内中心部北側にペッチャブリー駅があり、バンコクから所要時間約3時間
チャアム
チャアムビーチから直線2㎞西側。
駅周辺は繁華街になっている。駅前にバイタク待機。
市内の交通
ペッチャブリー市内
至る所にバイタクが待機している。
市内近場なら大体30バーツで移動できる。
チャアム
ビーチ沿いは至る所にバイタクやタクシースタンドがある。
レンタサイクル店も沢山あるので近場を散策するなら是非利用したい。
参考
チャアム~プラチュアップ市内 約126㎞/2時間/ロットゥ
ペッチャブリー市内~プラチュアップ市内 約155㎞/約2時間半/ロットゥ/150バーツ
TRANSPORTATION TIPS
DESTINATIONS
プラナコーンキーリー歴史公園
อุทยานประวัติศาสตร์พระนครคีรี
1859年、ラーマ4世時代にカオサモン山に建設された王室施設が現在は歴史公園として公開されている。
7つの施設が山に点在しており、3つの頂上にはカオワン宮殿、ワットプラゲーオノーイ、プラタートジョームペットと歴史公園を象徴する施設が建っている。山には2か所入り口があり、西側にはケーブルカー、東側には徒歩で入ることが出来る。周辺には猿が多数生息しているため携行品には注意が必要。
ワット・マハータートウォラウィハーン
วัดมหาธาตุวรวิหาร
第3級王室寺院
พระอารามหลวงชั้นตรี
ペッチャブリー市内中心部に建つ真っ白な仏塔が非常にインパクトのある寺院。
始まりはドヴァーラヴァティ時代ともいわれており、当初から重要寺院であったと推測されている。
真っ白な仏塔を取り囲む寺院施設も美しく、屋根などに施された神々の彫刻など芸術的観点からも見ごたえのある寺院。
ワット・コンカーラームウォラウィハーン
วัดคงคารามวรวิหาร
第2級王室寺院
พระอารามหลวงชั้นโท
もともとあった寺院をラーマ3世時代に王室寺院として建て直し現在に至る。
教育施設としても大きな役割を果たしてきており、その中でも県民の教育、人材育成に貢献したルワンポー・チュイหลวงพ่อฉุย高僧の像が安置されている。
ワット・コーイ
วัดข่อย
プラタートチムプリープラセティナワゴティพระธาตุฉิมพลีพระเศรษฐีนวโกฏิ と呼ばれる四角い仏塔が非常に特徴的な寺院で、仏塔の壁面にはパーヤンと呼ばれる伝統的な布の護符がデザインされている。
寺院の敷地内全体が仏教美術の庭園のような雰囲気で、ペッチャブリーの芸術家により制作された神々の彫刻などが寺院の周りを美しく装飾している。
ワット・プラプッタサイヤート
วัดพระพุทธไสยาสน์ (วัดพระนอน)
プラナコーンキーリー歴史公園の南東の麓にある寺院。
ワットポーの涅槃仏と大差ない約43mもある巨大な仏像が安置されており、このサイズはタイの涅槃仏で4番目の大きさ。
400年以上前に作られたと言われており歴史もある仏像。
ワット・サブア
วัดสระบัว
本堂の基礎部分がカーブしている船型でアユタヤー王朝時代に建てられたと言われている。
本堂を囲む結界石が特徴的で、寺院の名前の通りにガルーダに持ち上げられた蓮の花の彫刻の石の上に結界石が乗っている。
ワット・パラップパラーチャイ/ナンヤイ博物館
พิพิธภัณฑ์หนังใหญ่วัดพลับพลาชัย
アユタヤ王朝時代後期に建てられた寺院。
かつては王の滞在する施設(パラップパラー/พลับพลา)があったことから寺院の名が付いた。
寺院にはナンヤイ(影絵)博物館も併設されているが、その場にいた市民の話だとソンクラーンなどの大きい祭りの期間などでないと博物館は開館しないのだという事だった。
Phranakhon Khiri Historical Park
อุทยานประวัติศาสตร์พระนครคีรี
プラナコーンキーリー歴史公園
歴史公園の西側に南北にはしるペッガセーム通り(4号線)から公園側を見た様子。麓に見えている寺院はワット・タムゲーオ(วัดถ้ำแก้ว)。この寺院の南側(右手)にロットゥターミナルがある。宮殿がある山頂までのケーブルカー乗り場はワット・タムゲーオの北側(左手)にある。左手山頂に見えているのが宮殿。右手山頂に見えているのがプラタートジョームペット。見えないが更に奥の山頂にはワット・プラゲーオノーイがある。
ケーブルカー乗り場
ケーブルカー乗り場の建物にはお土産屋さんも多数入っている。
ケーブルカー
山頂のケーブルカー乗降場。
低い山なのであっという間。山頂には沢山の猿がいるのでビニール袋や飲食物はカバンの中に入れたほうがいい。
宮殿敷地内
敷地内の庭園はきれいに手入れされており、生い茂る木々が木陰をつくり涼しい。
ティムダープオンカラック
ทิมดาบองครักษ์
王室近衛兵が滞在していた建物。
現在は歴史公園のインフォメーションであり、館内には公園の詳細についての展示がある。
ホーピマーンペッマヘースワン
หอพิมานเพชรมเหศวร์
3つの建物で構成されている儀式などで利用されていた建物。
ペップームパイロート宮殿
พระที่นั่งเพชรภูมิไพโรจน์
歴史公園で一番大きい建物でメインの宮殿。現在はプラナコンキーリー国立博物館として使われており、ラーマ4世ゆかりの品々が多数展示されている。
歴史ある建物から望むペッチャブリーの景色は離宮として使われていたころと変わらないのだろうか、など思いをはせてしまう。
宮殿からの景色
歴史公園北東、ラックムアンそばには徒歩で登れる入り口がある。
ウェーチャヤンウィチアン宮殿
พระที่นั่งเวชยันต์วิเชียรปราสาท
謁見の間として建てられた建物。
現在はラーマ4世の像が置かれている。
ラーチャタンマサパー宮殿(奥)/
ホーチャッチャワーンウィアンチャイ展望台(手前)
พระที่นั่งราชธรรมสภา
หอชัชวาลเวียงชัย หรือหอตะเกียง
展望台からの景色
東側を見ると二つの頂上の上にそれぞれプラタートジョームペット(右手前)とワットプラゲーオノーイ(左奥)が見渡せる。
歩いて回れるのが不安になるが、全部道が繋がっており、山を昇り降りして全部の施設を見てまわっても1~1.5時間ほど。
ワット・カオバンダイイット
วัดเขาบันไดอิฐ
歴史公園の西側に隣接する山にあるワット・カオバンダイイットの仏像がよく見える。
遠くにはゲーングラジャーン国立公園がある山脈が連なっている。
プラタートジョームペット
พระธาตุจอมเพชร
元々あった廃寺の仏塔をラーマ4世により高さ40mの立派な仏塔に修復された。仏塔の下の段に登ることが出来、町が一望出来る。
公園内の道
3つの山頂を中心に様々な施設が点在する公園内は起伏の激しい場所もあるが、王室施設なだけあってレンガなどで道が作られている。木が茂り森の中を散歩するような感じ。
市内中心部
ワットプラマハータートの白い仏塔を上から見下ろすことが出来る。
歴史公園入口2
歴史公園北東、ラックムアンそばには徒歩で登れる入り口がある。
イカの像
อนุสาวรีย์ปลาหมึก
チャアムビーチの最北端、観光地と漁村の境目にある防波堤の先につくられたイカの像。
馬
乗馬もチャアムビーチで有名なアトラクションのひとつで、あちらこちらに馬が待機している。
見つからない時はビーチ中央の交番の脇に待機していることが多いのでそこをチェックしたい。
ビーチ
ชายหาดชะอำ
チャアムビーチは交番のある場所を中心に南北に続く長いビーチ。
ビーチ沿いにはレストラン、レンタサイクル屋、シャワールームなど観光に便利な店が並ぶ。
プーチャク橋周辺
สะพานเหล็กปูชัก
バーンクローンティアン地区の漁村の河口に架かる可動式の鉄橋。
この橋でのカニ漁が有名で、橋から沢山のカニ漁の網が吊るされている。
周辺には大小の漁船が並び景観がいい。